Tom Cook / photo by Plenty

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2004年5月4日更新

プレンティー会報 2002

Vol. 18, No. 3,
文/写真 ピ−タ−・シュバイツァー 
プレンティー エグゼクティブ・ディレクター
英文原稿:http://www.plenty.org/pb18_3/pineridge183.html

「パイン・リッジはハードコアだ。」


パインリッジのガーデンでのトム。

ラコタの友人ルイス・バッド・ワウンドは口癖のように言ったものだった。僕は彼がいくつかの意味を込めてハードコアと言ったのだと思う。その一つとして、ルイスと彼の友人ラリー・レッド・シャーツが先導していた1980年代の闘争「ブラックヒルズは売り物じゃない」があげられるだろう。
後に米国最高裁判所は、1868年のフォート・ララミー条約にも関わらず、アメリカ合衆国がブラック・ヒルズ(オグララ・ラコタが聖地とみなしている、770万エーカーの土地)を占拠することは違法であると判決を下した。
ブラック・ヒルズから採掘された金やその他の天然資源の価値は600億ドルを上回ると評価された。1980年に、最高裁判所は米国政府がオグララ・ダコタ部族に対し、1億600万ドル−1750万ドル、ならびに5%の利子を支払わなければならないと判決を下した。
ルイス・バッド・ワウンドは1982年に亡くなったが、20年後になる今もオグララ・スー民族は金(現在では2億ドル以上になる)の受け取りを拒み続けている。彼らが米国で経済的に最も貧しい人々であるにもかかわらず。
この拒絶は、パイン・リッジの人々にとって誇りとインスピレーションの源泉となっている。
パイン・リッジがハードコアなもう一つの理由は、不毛であると言うことだ。
苛酷な気候のため、何を育てるのも困難なのだ。
ひょうの嵐、長期間にわたる旱魃、バッタの伝染病、強風、痩せた土壌、夏の終わりの早霜、春遅い雪解け…植物の生育シーズンには、こういった現象が絶えずつきまとうのだ。
1985年、プレンティーが初めてパイン・リッジでプロジェクトを始めたときの失業率は85%だった。
そして、今日においても失業率は85%のままだ。
平均的な年収は、3,000ドル位である
1985年に、55才以上の全ての大人の30%が糖尿病を持つと報告された。
今日、40以上の全ての大人のほとんど50%が糖尿病を持つと言われる。
期待寿命は男性で48才、女性で52才である。
リザベーションの上で生まれる60%〜80%の赤ちゃんの間で胎児性アルコール症候群がみられる。


ガーデンを案内するトムの仲間、ドゥエーン・ロック

1985年、プレンンティーはパイン・リッジ・リザベーション南西部にあるスリム・ビュート地区に生活している家族たちと共にプロジェクトを始めた。
僕たちは、彼らが新鮮なオーガニック野菜が食べられるように、家庭菜園を作るのを手伝った。米国政府から居留地で生活する人々に支給される高塩分、高脂肪の食品とのバランスを取るためである。
1989年には、このプロジェクトによるガーデンは11だった。
2000年までにその数は200以上に達し、そして、今年(訳注:2002年)330に達した。
このプロジェクトの驚くべき成長は、「ランニング・ストロング・フォー・アメリカ・インディアン・ユース」からの惜しみない資金提供と、プレンティーの幹部メンバーとプロジェクト・マネージャーであるトーマス・カナタケニアテ・クックの疲れを知らない努力、そして、厳しい障害に直面してもくじけないオグララ・ラコタの人々の活力に満ちあふれたスピリットによってなされた。


スリムビュートに建設された新しい温室

8月の訪問の時、建設中の2つの美しいティンバー・フレーム温室を見た僕はとても興奮してしまった。これらは、ガーデン・プロジェクトのためにフォックスメープル伝統建築学校の援助で建てられている。
また、フォックスメープルスクールはプロジェクトの事務所とワークショップのために二階建の建物の建築も手伝っている。
パイン・リッジにあるこの建物の隣の丘のそばには、巨大な根菜類貯蔵庫を建設中だ。
この時期、このプロジェクトが最も必要とするものは、トラクターを冬の間も動せるようにするための修理ガレージだ。それから、トラクターを維持するための、より多くの資金提供である。



オフィスと温室

もう一つのエキサイティングな発展は、産業用ヘンプのプロジェクトで起こっている。
サウスダコタの農民が産業用ヘンプを育てるための認可を支持者たちは、決議をなんとか11月の投票に持ち込む事ができた。
全米に渡る最近の世論調査では、85%の支持を示した。
パイン・リッジの新しい天然資源を期待して、ヘンプやカエデ材からスケートボードを製造するLAの「Hempcore」という会社が、リザベーションの南部で生産施設を建設中だ。
Hempcoreは、オグララ・ラコタの住民に多くの新しい仕事を創出したいと望んでいる。
僕はスリム・ビュートでプレンティーのボランティア達によって建てられた美しい台所と食堂を間近で見た。
この新しい建物は、リザベーションでプロジェクトに参加する期間、スリム・ビュートでキャンプをしている大勢のボランティアによって絶賛されていた。
このプレンティーのボランティアたちは、来年、ボランティア・キャンプのために新しいハエよけ便所とソーラーシャワーを造る予定になっている。


キッチンの外観

キッチンの中

トム・クック(パイン・リッジでのコミュニティー・ガーデン・プロジェクトのディレクター)は6月現在、476の庭が耕されて、種や苗が植えられた(1985年にプロジェクトが始って以来、最も多い)と報告する、そして、25,000本の野菜苗が配られた。
P.E.A.C.E.アウェアネス財団によるこのプロジェクトへの貢献に、我々の感謝の意を表します。

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2005年に20周年を迎えるプロジェクトを祝い支援して下さい。

本年度、ラコタピースガーデンプロジェクトでは以下のような活動を行います。

20周年アニバーサリー・キャンペーン:2005年に20周年を迎えるSBAGプロジェクトを広くプロモーションするためのブックレット(英語版)と種子のギフトの制作と無料配付
大量の種と2万5千本の苗の無料配布のための援助
点滴灌水チューブの設置のための援助
トム・クックと協働供創で行う文化的コンテンツのコンセプトワークとプロモーション

これらの活動には、最低360万円の費用がかかります。
また、現在大きな方向転換を迎えている“スリム・ビュート農業と開発のプロジェクト”では、新たに2500万円の活動資金を必用としています。

どうか皆様のご支援、そしてあらゆる範囲のサポートを、よろしくお願い致します。

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